ゼレンスキー氏、NATO加盟までの安全保障要請 欧州首脳会議

By | June 2, 2023


 6月1日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、欧州政治共同体の首脳会議が開催される隣国モルドバを訪問し、ウクライナはNATOの一員となる用意があり、加盟承認を待っていると述べた。写真は右はモルドバのサンドゥ大統領(2023年 ロイター/Vladislav Culiomza)

フランスとドイツもウクライナの安全を保障する枠組みづくりを支持する考えを示した。

EPCはEU加盟27カ国と非加盟国20カ国で構成。モルドバのサンドゥ大統領が2回目となる首脳会議を開催した。

ゼレンスキー氏は会議の冒頭、NATO加盟国に対しウクライナの加盟を承認するか明確な決断を下すよう呼びかけた。また、ロシア軍が首都キーウに対する攻撃を続ける中、ウクライナの防空能力を高めるために欧米製の戦闘機をウクライナに供与するよう改めて要請した。

さらに「今年は決断の年になる」とし、「夏に(リトアニアの首都)ビリニュスで開催されるNATO首脳会議では、ウクライナに対する明確な招待が必要だと語った。

ゼレンスキー氏は記者会見で、ウクライナのNATO加盟が当面不可能な場合、加盟するまでの間の安全保障が必要だと強調した。ただ、最良の安全保障はNATO加盟だと主張した。

マクロン仏大統領は7月にビリニュスで開催されるNATO首脳会議で、ウクライナに明確かつ強力な安全保障を表明する必要があると述べた。ウクライナの安全保障を巡りドイツと緊密に協力していると述べ、来週6日からドイツを訪問すると表明。7日にポツダムでショルツ独首相と協議すると明らかにした。

NATO加盟国の間では、ウクライナの加盟を巡り性急に動けばNATOとロシアの直接対決が触発されるとの懸念も出ており、見解は分かれている。モルドバのサンドゥ大統領は首脳会議閉幕後の記者会見で「ゼレンスキー大統領に対し、ウクライナが必要とする限り、われわれはウクライナと共にあると伝えた」と述べた。

ゼレンスキー氏はサンドゥ大統領に「われわれはモルドバとその国民を支持する。モルドバはロシアによる侵攻初日からわれわれの避難民を支えてくれた。そのことは決して忘れない」と述べた。

また「われわれの未来はEUの中にある。ウクライナはNATOに参加する準備ができている」と語った。

このほか、ウクライナは戦争終結について討議する首脳会議の開催を準備していると表明。多くの国の参加を望んでいると述べた。ただ日程はまだ決まっていないとした。



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