欧州の「EV一辺倒」転換 トヨタ社長「現実的な選択」

By | April 8, 2023


トヨタの佐藤恒治社長

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 同日開催の新体制発表会で、報道陣からの質問に佐藤社長が回答した。記者からのEUの方針転換に関する質問に対し、佐藤社長は「多様な選択肢を考える上で、産業構造、社会環境を考えた現実的な考えが提案されてきたのではないか」と指摘。e-fuelに関しては「生成プロセスで、まだまだ課題がある。エネルギー変換効率を考えると、技術的課題が多く残っているが、選択肢になったということについては、ある意味、現実的な選択だ」との受け止めを示した。

 今後に向けては「(e-fuelなどを)選択肢にするには、エネルギー産業と自動車産業が連携し、更なる技術開発が必要。だからこそ、軸(全包囲戦略)をぶらすことなく、色々な技術開発に挑戦しながら、それが本当の選択肢になり得るよう開発を続けていきたい」とした。

「敵は炭素。CO2をいかに下げるか」強調

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 佐藤社長は「敵は炭素。CO2をいかに下げていくかということが大切」との姿勢を改めて強調。「世界には再生可能エネルギーが促進され、インフラ環境も整っている国とそうではない国もあり、環境が偏在しているという現実から目を背けてはいけない。グローバルにビジネスをしているトヨタだからこそ、誰一人おいていかないことを大切にしていきたい」とした。

 トヨタは会見で、2026年までにBEV10車種を投入し、年間150万台の販売を目指す方針を打ち出している。

ITmedia ビジネスオンライン



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