映画「スラムダンク」 韓国でも“旋風” ヒットの裏に日本とは違った戦略【WBS】

By | January 31, 2023


韓国でも人気となっている映画「スラムダンク」

1月26日、ソウル中心部のデパートでは、開店の30分前にも関わらず、先が見えないほどの長い列ができていました。お目当ては、この日からオープンした、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の期間限定ストアです。

列に並ぶ客は、「きのうの午前10時から24時間並んでいる」「スラムダンクグッズを買いに来た。午前6時に来たのに、こんなに並んでいる」と話します。

オープンと同時に大勢の客が取り合っていたのが、限定品のユニフォームです。他にもフィギュアなどのキャラクターグッズなど、ここでしか買えない限定品を求め、多くの人が押し寄せました。

スラムダンクのオフィシャルショップには客が殺到した

映画館を訪れた40代の客は「私が学生時代に見ていたアニメを息子に紹介したくて、一緒に来た」と話します。韓国では、チケット予約購入者の7割以上が30代から40代で、原作を子どものころに読んだ世代が、自らの子どもと共に来ることも多いといいます。

韓国で原作が発売されたのは1992年。まだ日本の大衆文化の流入を厳しく制限している時代で、登場人物の名前は桜木花道がカン・ベクホ、宮城リョータがソン・テソプ、赤木剛憲がチェ・チス、と韓国風に変えられています。

書店の店員は「映画が公開されてから多くの客が購入している。5倍くらい売れていると思う」、と今回の映画のヒットを受けて、原作の単行本を再び買う人も増えていると話します。

ヒットの背景にはどんな戦略があるのでしょうか。

映画を制作した東映アニメーション・営業企画本部の手塚暁之さんは、「井上雄彦監督も『知らない方でも楽しんでいただける新しいスラムダンク』というような作り方をしているので、観客は30~40代が中心と思うが、その周辺の世代にも広まっていければと考えている」と話します。



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