<独占直撃>「漫画村」元運営者が激白「漫画は全然読まない。儲かるんだったらうれしいって感じ」【WBS】

By | November 29, 2022


漫画村の元運営者、星野路実氏

一大違法サイトだった「漫画村」の元運営者は2019年に逮捕され、その後、著作権法違反などの罪で懲役3年の実刑判決が確定。サイトも閉鎖されました。
しかし、その後も違法サイトは後を絶たず、被害は拡大しています。今月、仮釈放された漫画村の元運営者、星野路実氏に違法サイトを作った動機や、今もなくならない理由について独占インタビューしました。

海賊版サイトでマンガを読んだことがあるのか街で聞いてみると、
「あります。ちょっと興味があるやつとか金を払わなくても見られるので」(30代)、「発売してすぐ出るので、買いに行かなくても見られる」(高校1年生)と利用者は話します。

実際に海賊版サイトを覗いてみると、『ワンピース』や『名探偵コナン』など、人気タイトルがずらり。正規のサイトと同じくらいの高画質で読めるのです。

海賊版サイトによる被害はどれくらい深刻なのでしょうか。
『ビッグコミック』や『週刊少年サンデー』など、人気のマンガ雑誌を発行する小学館を訪ねました。

「漫画家の先生がどれだけ心血を注いで作ったものなのかということを考えると、著者の努力が報われない現状にむなしさを感じている」(「小学館」知財・契約室の長江一喜室長)

新型コロナの感染拡大による「緊急事態宣言」が発令された2020年4月ごろから、海賊版サイトへのアクセス数が急増。現在でも上位10サイトへの合計アクセス数が、10月は1億8000万回に達しています。

現在、海賊版サイトの多くは海外のサーバーを使用していて、警察による摘発も難しいといいます。

違法漫画サイトのアクセス数(上位10サイト)

マンガの海賊版サイトの存在を広げるきっかけになったのが、2016年に登場した「漫画村」です。使いやすさなどで人気を集め、多いときには、月に1億回のアクセスがありました。しかし、2019年にサイトの運営者を逮捕。去年、著作権法違反などの罪で懲役3年の実刑判決が確定しました。

違法サイト「漫画村」の元運営者が星野路実氏です。今月、仮釈放され、弁護士の許可を得た上で話を聞きました。

「漫画は結構読んでいた?」(中垣正太郎キャスター)

「いや全然読まない。儲かるんだったらうれしいなって感じ」(星野路実氏)

「収益を作者や漫画家に還元することは?」(中垣キャスター)

「いや、一切考えていなかった」(星野氏)

星野氏は現在、小学館など出版社3社から、19億円の損害賠償請求裁判を起こされています。

「保存したデータが誰にでもアクセスできると著作権法で違法になる。サーバーに画像を保存しないで表示するならどうなんだと思った」(星野氏)

 法の抜け穴を探っていたと当時を振り返る星野氏。今後も規制をかいくぐる海賊版サイトは後を絶たないと指摘します。

「正直、出版社が思いつくことは海賊版を作る人たちもすぐ思いつく。”広告攻め”をしたら干上がるだろうと出版社は思っている。正直いくらでも手段はある。”いたちごっこ”にすらならないと思う」(星野氏)

そして今、「漫画村」と同じようなサイトを作りたいという相談を多く受けているといいます。

「ツイッターで高校生や大学生、いろいろなジャンルの人から『漫画村みたいなサイトを作りたいけれど、どういう技術を勉強したら作れるのか教えて』という質問がたくさん来ている」(星野氏)

「違法サイトを作らないようにということは?」(中垣キャスター)

「それは自分の責任じゃない」(星野氏)

どうすれば違法な海賊版サイトをなくすことができるのか。出版業界は今、「タダで読む」ことに慣れた若い世代に向けた取り組みに力を入れています。

集英社は、自社で運営する公式マンガサイト「少年ジャンプ+」で、人気タイトルの多くを無料で閲覧できるようにしています。まずは無料で見てもらい、最終的に購入につなげたい考えです。来年以降は新たな連載を全て英訳し、全世界で同時に配信する状況を作るといいます。

海賊版サイト対策に取り組む出版社の業界団体「ABJ」の伊東敦広報部会長は、「海賊版サイトで読むことが当たり前になってしまうと、漫画家への報酬が支払われなくなる。5年後、10年後、20年後、面白くて新しい漫画が登場しなくなる」と危機感をあらわにしています。

※ワールドビジネスサテライト



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