ロータリーエンジンを搭載するクルマ、11年ぶりに復活!
マツダは、2023年4月14日から16日まで開催された自動車イベント「オートモビルカウンシル」にて、コンパクトSUV「MX-30」にロータリーエンジンを搭載した新型モデルを日本初公開しました。
【画像】ついに復活した「ロータリーマシン」! 新型「MX-30 R-EV」を画像で見る(100枚)
オートモビル カウンシルは「日本に自動車文化の創生を図ること」をコンセプトとする独自性の強いイベント。あえてこの会場を日本での初公開の場に選んだこのモデルは、一体どのようなクルマなのでしょうか。

新しい「オニギリ」が見えた! マツダ「MX-30 R-EV」の透過図面
同イベントにおけるマツダブースの2023年のテーマは、「ロータリーエンジンの可能性の追求と新しい価値への挑戦」。
ロータリーエンジンとは、一般的なエンジン「レシプロエンジン」とは全く異なる独自の機構を持つエンジンで、レシプロエンジンがピストンの往復運動で回転力を生み出しているのに対し、ロータリーエンジンは「ローター」と呼ばれるおにぎり型の部品が「ハウリング」というひょうたん型の枠のなかを回転することで駆動力を生み出します。
マツダは、長年このロータリーエンジンを研究・開発していることで知られており、1967年に量産車として世界で初めてのロータリーエンジンを「コスモスポーツ」に搭載。
以降、さまざまなクルマにこのエンジンを搭載し、ル・マン24時間レースを初めて制した日本車「マツダ 787B」にもレース仕様のロータリーエンジンが搭載されていました。
しかしロータリーエンジンを搭載したモデルは徐々にスポーツカーに絞り込まれていき、2012年の「RX-8」生産終了をもってロータリーエンジン車の販売は完全に終了していました。
「RX-8」以来となる「ロータリーマシン」がついに登場した
今回のオートモビルカウンシルで公開された新型モデルの車名は「MX-30 e-SKYACTIV R-EV(以下、MX-30 R-EV)」。
MX-30は、2020年にマイルドハイブリッド車として発売されたコンパクトなボディを持つSUVで、後にEV仕様もラインナップに追加されるなどマツダの電動化を主導する象徴的なクルマでもあります。
また、RX-8以来となる「観音開きドア」を採用していることも特徴のひとつです。