8000kmの長さの海藻の塊が大西洋に発生…フロリダやメキシコの観光業に打撃(海外)

By | March 25, 2023


キューバのグアナハカビベス半島の海岸に積み上げられたの海藻の上を歩く施設職員。

5000マイルもの海藻は、野生生物やインフラ、観光業を脅かす。

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腐ったサルガッスムの臭いは、メキシコとフロリダの観光業に問題を引き起こしている。

5000マイル(約8000km)におよぶ海藻の巨大な毛布は、米フロリダ州とメキシコの海岸沿いに問題を引き起こしそうだ。

「グレート・アトランティック・サルガッスム・ベルト(大西洋の巨大なサルガッスムベルト)」は、アフリカ西部からメキシコ湾までの海岸線に広がる茶色の海藻の大群だ。海藻の発生としては世界最大級の規模であり、重さは約2000万トン、その姿は宇宙からも確認できる。

今年は、3月としては記録的な大きさで、ここからさらに大きくなり、6月か7月にピークを迎えると予想されている。科学者は、この海藻がもたらす影響について、ますます懸念を深めている。

海藻は普段ならほとんど無害で、魚に住処を提供し、二酸化炭素を吸収するなど多くのメリットがある。だが、北米大陸の幅の約2倍にまで広がったサルガッスムは、海流によって陸地に向かっているため、大きな被害をもたらしかねない。

海藻が海岸に到達すると、「水質が悪化し、悪臭を放ち、虫や細菌を引き寄せ、観光客を遠ざけることになる。経済にも悪い影響を与えるだろう」と人工衛星を使ってサルガッサムを監視・追跡するチームを率いる南フロリダ大学海洋科学部海洋学教授のチュアンミン・フー(Chuanmin Hu)氏はInsiderに語っている。

この海藻は沿岸の生態系を破壊し、サンゴを窒息させ、野生生物に害を与え、インフラを脅かし、空気の質を低下させる可能性があるという。また、漂着したサルガッスムが腐敗すると、独特の卵の腐ったような臭いがして、メキシコとフロリダ両州の観光に大きな問題を引き起こしている。

メキシコのホテルやリゾートでは、毎年何百万ドルもかけて海岸のサルガッスムを、労働者を雇って集めて、別の場所に移動させている。

「サルガッスムが増えることは海洋生態系にとっては良いことだが、一部の地域住民にとってはかなり悪いことだ」 とフー教授は述べた。



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