
冷え込むウクライナの首都=26日、キーウ(キエフ)(AFP時事)
【ロンドン時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は27日夜のビデオ演説で、ロシア軍が「新たな攻撃を計画している」と警告した。
具体的には触れていないが、ロシアは発電施設などを標的に執拗(しつよう)に攻撃を続け、ウクライナ全土で電気や暖房の供給不足が深刻化。厳しい冷え込みが予想される中、インフラ攻撃が一段と激化すれば、住民生活への甚大な影響は避けられない。
ゼレンスキー氏は「テロリスト(ロシア軍)が新たな攻撃を計画しているのは確実だ。彼らはミサイルを手にしている限り、残念だが(攻撃を)やめない」と指摘。「(寒さが厳しくなる)来る週はこれまでと同様に厳しいものになる」とし、互いに支え合って団結するよう促した。
首都キーウ(キエフ)では27日、降雪があり、気温も氷点下前後まで低下。今週半ばからは最高気温が0度以下の日が当面続くという予報だ。そうした中、前線で苦戦するロシアは、ミサイル攻撃によるインフラ破壊を通じて電力危機を意図的に引き起こす「冬の兵器化」を続行。住民らは十分な暖房のない生活を強いられており、攻撃強化で状況のさらなる悪化が懸念される。
一方、戦況に関しては、冬の寒さはウクライナ側に有利に働くとの見方もある。英軍事専門家マイケル・クラーク氏は27日、スカイニューズ・テレビとのインタビューで「氷点下の気温が続き、地面が凍る。塹壕(ざんごう)にいる兵士には凍死者も出る」とする一方、「(西側の支援で)より良い装備を持ち、ロジ面も充実し、良い食料を得られる」ウクライナ部隊の方が、これらに乏しいロシア軍より善戦する可能性が高いと予想した。
Related posts:
中国外務省、原発処理水の放出に強く反対
最新の韓国次世代高速列車「EMU-320」が飛び出す! たった10分で時速300キロメートルに達する
プーチン政権、強硬派が総動員令や戒厳令を求める声…ショイグ国防相の解任も要求
LGBTQ+のレインボー・フラッグ掲げた店主を射殺、米カリフォルニア州
宿営をしなかった韓国女性家族部長官、身辺の安全が脅かされた?釈明の真相とは?
新型コロナ変異株が3大陸で猛威、緊張が高まっています
プーチン氏周辺で40人が〝怪死〟オルガルヒ、科学者、軍幹部、官僚…「アブラムシのようにたちまちつぶされる」
ロシアの敗北に自信を持つウクライナ大統領がF16供与を歓迎
フランス南部4県で最高水準の猛暑警報が発令されました
中国が突如として台湾産マンゴーの輸入を停止、「国際規範に合致していない」と台湾側が反発
ウクライナにとって好都合なスウェーデン製戦闘機の供与についての考察
コーヒーの値段が高騰!イタリアの観光地でのぼったくりが横行