「地球で最も大きな井戸を汚染させる」 日本の海洋放出に対抗して韓-中南米が世論戦

By | April 26, 2021


韓・中米統合機構(SICA)8カ国は22日(現地時間)、コスタリカで開かれた韓国・SICA外交次官会議で日本の福島原発汚染水の放流決定に懸念を表明する内容の共同声明を採択した。左から5番目に崔鍾建(チェ・ジョンゴン)外交部1次官。[写真 外交部]
韓・中米統合機構(SICA)8カ国は22日(現地時間)、コスタリカで開かれた韓国・SICA外交次官会議で日本の福島原発汚染水の放流決定に懸念を表明する内容の共同声明を採択した。左から5番目に崔鍾建(チェ・ジョンゴン)外交部1次官。[写真 外交部]

韓国外交部が福島汚染水海洋放出に対抗して太平洋沿岸の中南米国家との共同対応を急いでいる。崔鍾建(チェ・ジョンゴン)外交部第1次官は今月18日からコロンビア・コスタリカ・メキシコなど中南米3国を歴訪して汚染水放出に関連した懸念を共有した。汚染水放出は地球で最も大きな井戸である太平洋を汚染させる行為という「井戸汚染論」を繰り広げるための外交戦に出たといえる。

崔次官の中南米3国歴訪は当初新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)関連の協力および外交多角化次元で計画されていた。だが、歴訪開始を控えた13日、日本政府が汚染水放出を決めたことから自然に歴訪過程の核心議題に浮上した。崔次官は各国カウンターパートとの会談で汚染水放出に対する懸念を共有する一方、国際社会次元の共同対応の必要性を強調した。

中南米3国も韓国政府の立場に共感を表して連帯を約束した。メキシコのカルメン・モレノ・トスカーノ外交次官は「海洋汚染によって影響を受ける領域内のすべての国家の声に耳を傾けることが重要だ。この問題を鋭意注視し、必要な措置を検討していく」という立場を明らかにした。

◆韓-中南米「汚染水放出懸念」で共感

崔次官は22日、コスタリカで開催された中米統合機構(SICA)加盟8カ国との外交次官会議でも、汚染水放出に対するリスクを再確認する共同声明採択を主導した。汚染水放出は隣接国だけではなく、全世界の海洋エコシステムに対する被害を誘発する可能性があるとし、未来世代に対する責任を放棄する決定だというのが趣旨だ。これに関連し、外交部は「周辺国家との協議のない一方的な海洋汚染行為に対し、太平洋という共同の海を共有する非アジア圏国家が即座に同じ声を出したという意味がある」と評価した。

韓国政府が汚染水放出に対して中南米国家を含めた国際社会共助に注力するのは、現在としては法や手続き的な側面から日本側の責任を問うことは難しいという点を勘案した措置だ。日本は汚染水を放出する多核種除去設備(ALPS)を通じて飲料水水準まで浄化する立場であることに加え、このような過程を検証する権限も韓国をはじめとする周辺国ではなく国際原子力機関(IAEA)が持っている。

◆米国なしでは国際世論に限界

ただし、国際的世論を形成するのに先立ち、汚染水放出に対処するために原則を用意し、国内世論を整えることが優先だという指摘も出ている。鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官が19日、国会の対政府質問で「日本がIAEAの基準に合う手続きに従うなら、あえて反対するべきことはない」という立場を明らかにするなど、汚染水放出に対処する原則と基準で統一が図られていない様子を垣間見せた。

鄭長官は翌日、「日本が行動したら何が何でも反対するのではないかという指摘があったので『そうではない』という趣旨で話したこと」と説明した。ただし、2023年に日本が放出予定の汚染水の有害性を評価するにあたり、政府が「国民不安」という抽象的な基準以外にどのような方針を持っているのかについて疑問の声が上がっている。汚染水放出に関連し、米国が日本と密着している局面も韓国政府が解決しなければならない課題だ。米国の後ろ盾なくして汚染水放出と関連した国際社会世論を形成することには限界がある。これに先立って、米国のジョン・ケリー大統領特使(気候変動問題担当)は18日の記者懇談会で、汚染水放出に対する韓国側の懸念に関連し、「日本がIAEAとしっかり協力していくものと信じている」という立場を明らかにした。

外交消息筋は「日本がIAEAの基準を厳格に守って汚染水を放出すると強調している状況で、韓国政府が何の原則や基準もなく『絶対不可』の立場だけを繰り返すのは、一歩間違えれば国際社会に『ごり押し』と認識される恐れがある」とし「政府が強調する『国民不安』を解消するために、汚染水がどんな浄化基準をクリアしているべきなのか等に対する深度のある悩みが必要だ」と話した。



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